こんにちは!スリーシェイクです。
事業・組織・企業理念をブラッシュアップさせ、2020年の幕開けと共に新体制をスタートさせた当社。創業6年目、いよいよ第2創業フェーズへと突入しました。
「自分たちの仮説の具現化」を目指していた第1創業フェーズから、一体どのような変革を遂げようとしているのか――今回は当社代表・吉田拓真(よしだ・たくま)に、未来におけるスリーシェイクの“目指すべき姿”について語ってもらいました。
バロメーターは“利益”。社会に価値あるテクノロジーを生み出せているかを常に問いたい
――今年から第2創業フェーズに入り、事業、企業理念どちらも“社会”をより意識してブラッシュアップされました。改めて、当社が提供できる社会的価値について、どのように考えていますか。
起業から5年の時を経て、社名の由来でもある「インターネットを支える3-way handshakingのように、社会の根幹を支えるサービスを提供したい」という思いが、少しずつ具現化されてきました。
例えば、現在の注力事業は、サーバーやネットワーク、ITインフラに留まらない、社会インフラやデータエンジニアリングの領域です。
こうして会社としての核が固まってみて改めて痛感したのは、どんなに技術力が高く、先進的なものづくりができたとしても、Profit(利益)を得られなければ、残念ながらそれは社会には必要とされていないということ。
“利益を生み出せる”サービスやプロダクトの提供が、価値あるテクノロジーを生み出せている証であり、私たちの存在意義、社会的意義にもつながると思うんです。
――4つのフィロソフィーの中に、Profitが入っているのは「技術に溺れず、利益と正面から向き合う」意識形成のためだと認識しています。
対内的な側面でいうと、利益が出せなければ事業を継続させるのが難しくなり、結局一過性のブームで終わってしまいます。そうではない“持続可能なイノベーション”を目指したいんですよね。
利益を循環させながら、世の中に向けてどんどんイノベーションを生み出し、技術を未来へとつむいでいきたい。フィロソフィーにProfitを入れた根底には、そんな思いもあります。
エンジニアは、技術を引き出す「指揮者」になるべき
――スリーシェイクとして最も社会的価値を示せているのがSRE支援事業です。この事業について今、どのように見つめていますか。
インフラ業界も、そこに関わるエンジニアの役割も、この10年でドラスティックに変化しました。クラウドの登場によって、ITシステムでできることの幅が広がり、サービスが多様化したからです。
エンジニアの人数も、1人ひとりに求められる技術力・スピード感も爆発的に高まり、現在では国内外の至るところで慢性的なエンジニア不足が叫ばれています。特に日本においては、”攻めのインフラエンジニアリング”ができる人材が豊富におらず、存在していたとしてもその能力を生かせる機会はそう多くはありません。
でも、スリーシェイクには、技術力の高いエンジニアが集まってきています。それはなぜか。メンバー1人ひとりの意識の高さに加えて、最先端の技術スタック導入を推奨するという“チャレンジ”を重ねてきたからです。その技術スタックが魅力的に映り、ジョインしてくれた優秀なメンバーも多くいます。だからこそ、会社を成長させることができた。
その一方で「手を動かすエンジニアを必要としない」サービスが、これから主流になっていくと見ています。
――この10年で変わったエンジニアの役割が、今後さらに変わるということでしょうか。
そうです。クラウド技術によって作られた多くのサービスを、今度はエンジニアがオーケストラでいう「指揮者」のような立場でその時々に適切な技術を引き出す、という役割になるべきなんじゃないかと。エンジニア不足の現状をただ憂うのではなく、限られたリソースでどう世界を活性化させていくか、という考え方ですね。そこで、発想したのがPaaS事業だったんです。
SRE事業から着想を得た、データ連携プラットフォーム「Reckoner」
――当社のPaaS事業といえば、データ連携プラットフォーム「Reckoner(レコナー)」です。確かに、コーディングもメンテナンスも不要なサービスになっています。
このReckonerは、まさにエンジニア不足を解消するプラットフォームを目指して開発しました。SRE事業で培った大規模データ処理技術や分析、セキュリティノウハウをベースにしたプロダクトです。
2018年に経済産業省のレポートで示された「2025年の崖」問題にもあるように、爆発的なデータの増加に伴って、DX、特にデータエンジニアリングの重要性が年々高まっています。実は、当社はインフラエンジニアの視点から「データインフラ」については以前より課題感を持っていました。だから、3年も前からReckonerの開発に乗り出していたんです。
Google、Amazon、Netflixなどグローバルトップ企業は、今やデータの活用を競争力の源泉にしています。企業に眠るデータを活かし切れなければ、世界で闘うことはできない。日本経済の活性化のためにも、ぜひ多くの企業にこのプロダクトを利用してもらいたいと思っています。
マインドセット・スキルセット。各チームに訪れた変革の時
――新体制では、主軸事業がSRE、Reckoner、新規事業の3つに絞られました。新規事業以外の各チームの現状をどう見ていますか。
SREチームに関しては、これまでの「事業を効率的に回す」フェーズから、「どのように事業をスケールさせていくか」という成熟フェーズにシフトしましたね。自分たちでチームの未来を設計できるようなマインドセット、スキルセットへと昨年、変貌を遂げました。
そのきっかけとなったのは、「Google製品の可能性に魅せられた」こと。Google Cloud Platform (以下 GCP™)は私たちの事業に近しい、ハイブリットクラウドやデータエンジニアリングの分野に関して、見事な進化を遂げています。
こうした背景から、スリーシェイクは昨年GCPのBuildパートナーになり、今年に入ってからはSellパートナーの認定を受けました。加えて個人に与えられるGoogle Cloud 認定資格保有者もチーム内に6名います。未来の技術に挑み、事業をスケールさせる。チーム内に今、そんな気概が生まれています。
Reckonerチームは、昨年11月に製品リリースをしてから、がらりとフェーズが変わりました。当然ながらそれまでは「形にして世に出す」ことに力を注いでいたのですが、無事それが達成できたことで、「顧客視点のものづくり」へとシフト。
技術的な話でいえば、インフラ寄りの開発から、フロントエンドやデザイン、UX/UIへの比重が高まってきました。メンバーも開発に加え、セールスやBizDevがジョインし、厚みのあるチーム編成に。顧客や市場の反応を見ながら高速なPDCAを回していける体制になったので、ものすごいスピード感でプロダクトが成長しています。常に「プロダクトを通して社会や顧客にどんな価値が提供できるか」をチームで議論していますね。
フィロソフィーを最大限に発揮。誰も見たことのない“第2創業フェーズ”へ突き進む
――今回の組織改編で、各チームにリーダーが設けられたのは、社員としてとても新鮮な出来事でした。改めて、その狙いを教えてもらえますか。
当社だからこそできる“チームの形”を築き上げていきたかったんです。
スリーシェイクのメンバーは、1人ひとりが高い技術力や自走性を持っていると同時に、バランス感覚にも優れている。この強い“個”がチームとしてしっかりまとまったら、ものすごいパフォーマンスが出せるんじゃないか。リーダーを軸に、目標設定やタスク、顧客の管理をチームごとに自律して考える仕組みができれば、メンバーのProfessional・Challenge・Speed・Profitを高められる土壌が育ち、スリーシェイクのDNAともいえるフィロソフィーを十二分に発揮できるんじゃないかと。
スリーシェイクにおけるリーダーは、役職ではなくあくまでロール(役割)。誰よりも事業にコミットし、先頭を切って推進していくことが求められます。
個人として専門性(Professional)を発揮しながら、チーム単位でリスクを取りながらチャレンジ(Challenge)をしていく。そして、スピード感を持ってプロダクトや事業の成長を実現できるチームづくりを目指しています。
――最後に。第2創業フェーズのスタート地点に立ったスリーシェイクですが、「今この会社にジョインして得られること」って一体何だと思いますか?
これまで「自分たちの仮説を形にした」企業は数多く存在しています。でも、その一歩先にある「今後伸びていきそうなプロダクトに深くコミットできる」フェーズにまでこぎ着けた企業は少ないし、このタイミングに立ち会えた人もきっとわずかしか存在していない。私たちだって、体験したことのない世界です。それを共に切り開けることが、今ジョインする上で得難い価値になると感じています。
まだまだ0→1のフェーズなので、自分で事業やプロダクトを作っていきたいと考えている人にとっては、この上ない刺激的な環境だと思います。
――吉田さん、ありがとうございました!
written by CASTER BIZ recruiting